第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
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──話しは戻って、ホテルの翔くんと智くんの部屋──
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只今、大量放出した鼻血を、翔くんが一人でイソイソと片付けておる所で御座います(笑)
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「……翔くん、大丈夫?」
片手に握ったティッシュで鼻を押さえながら、ベッドに飛び散った鼻血を懸命に拭き取る俺に
智くんが心配そうに声をかけた
「う、うん……ちょっと染みが残るかも知れないけど、なんとか…(汗)」
「シーツじゃなくて、翔くんが、だよ(苦笑)」
智くんは、両腕をバンザイの格好で拘束されたまま、ちょっと呆れた様に笑った
「う……うん、まだちょっと……止まったんだかどうだか…(汗)」
「みせて?」
鼻を押さえていたティッシュを外して、鼻血の継続の有無を確認しようとしたら
智くんが小首を傾げて俺の鼻を覗き込んだ
何しろ、未だベッドに、下半身だけ露出された姿で繋がれた、超絶エロくて爆裂艶めかしい格好をしていたため
その姿を見ただけで、再び鼻血を噴きそうになって焦る
俺は慌てて目を逸らすと、また鼻を押さえた