第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
「どうだって?」
電話を切ると、翔くんが僕の手から携帯電話を取り上げてポケットに仕舞って、膝の上の僕の顔を覗き込んだ
「うん。大丈夫だって」
僕は翔くんに抱き付いたまま、顔だけ振り向いて村上さんを見た
「お部屋は全部で5つなんだってさ
各部屋にエキストラベッドが付いてるから、最大で15人まで行けるって」
「じゅ、15人…それじゃ民族大移動みたいになっちまうな(汗)」
何だか嫌そうな声を出す翔くん
ソレを聞いた村上さんが、軽く翔くんにツッコミを入れてから言った
「なんや、民族大移動て。
ちゅうか、俺と裕子ちゃんとで一部屋つこてもええんかな?」
「うん。良いんじゃないかな?
だって、多分お父さんとお母さんと弟さんで一部屋でしょ?
で、妹さん家族が一部屋
僕と翔くんで一部屋
二ノと相葉ちゃんとで一部屋でぇ…
村上さんと裕子さんで最後の一部屋
丁度じゃん♪」
「そりゃ良いや!…なぁ、村上」
「おう!」
元気に返事をした後、村上さんが伺うように裕子さんに言った
「あの、裕子ちゃん……俺と同じ部屋でも……えぇか?///」