第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
(あ〜あ、せっかくの智くんとの甘い休日が…(泣))
俺はがっくりと項垂れて、智くんが淹れてくれたお茶をすすった
せっかく智くんと、まったりラブラブアフタヌーンを満喫していたって言うのに
厄介な二本の電話で台無しになってしまった
オマケに二本目の電話の相手が
「相談したい事があるんや!」
なんつって、家に押し掛けてきてしまい
優しい優しいマイワイフが、その招かれざる客をお家に招き入れてしまった為
俺はその相談に乗ってやる羽目になってしまった
「………で?何だよ相談って」
俺は自分の正面に、何故か畏まった様子で正座をしている村上をチロッと睨んだ
「……その前に、一つ訊いてもええか?」
「なんだよ?」
村上は至極真面目な顔を作ると、俺の目をじぃっと見つめながら言った
「櫻井くん、お前……智くんのコト、始めから男やて解ってて好きになったんか?」
………はぁ?
「……何言ってんだお前?そんなの、当たり前じゃん」
俺が呆れた声を出すのも構わずに、村上が続けて訊いてきた
「じゃあお前はアレか、ハナからそう言う趣味嗜好があったんやな?」
……はぁあ?
「何なんだよさっきから…男を好きになったのは、智くんが初めてだよ!」
「ほな、何で趣味嗜好を変更して…」
「だからっ!お前は何が言いたいんだよ(怒)」