第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
翔くんは玄関のドアの方を見て、渋い顔をした
「Σは、早ッ!!
あ、アイツさては玄関の前から電話して…」
「開けてぇな!!早ようッ!!!」
翔くんの言葉を遮るように、ドンドンとドアを叩きながら、村上さんが大きな声で言った
「うるせぇッ!帰れやッ!!(怒)」
「そんな殺生なぁ!相談に乗ってあげてッ!!///」
(…相談?)
僕は玄関のドアに向かってひたすら帰れと怒鳴る翔くんの手を引っ張った
「ねぇ翔くん、村上さん、相談があって来たの?」
「え?…うん、まぁ…そう言ってたけど…」
「えぇ?じゃあ入れてあげなきゃ可哀想じゃない!
家の前までわざわざ来てるんだもの、きっと翔くんにすぐに聞いてもらいたい大事なコトなんだよ!///」
「い、いや、智くん…多分くっだらない相談だと思うよ?」
「もう良い!僕が出るから!!」
あんなに切羽詰まった感じなのに、何時までも玄関の前に立たせて置くなんて可哀想!
第一、ご近所迷惑だし!!(←笑)
と、思って
僕は翔くんを押しのけて玄関のドアを開けた