第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
「…………だれ///」
「え?」
「…………だれらの///」
「いや、誰って、会社の…」
「ふぇっ……ふえぇっ…///」
急な状況に頭が付いて行かずに、アタフタしていたら、智くんが更に瞳を潤ませてしゃくりあげ始めた
「Σンガッ!!さささ智くんッ!!!////」
「ふわぁ〜んっ!!
やっぱり、管理人しゃんの言ったとおりらぁ!!
出張先は浮気し放題にゃんらぁっ!!!////」
「Σうぅッ!!?」
Σ浮気ぃッ!!??
「何言ってるんだ智くんッ!!///」
「ちょっとぉ、櫻井さん、あの人だれぇ?」
焦って立ち上がった俺の腕を、派遣の女の子が、引っ張った
「るせぇっ!いい加減離せって言ってるだろッ!!(怒)」
「きゃっ」
智くんのコトで頭に血が上っていた俺は、女の子が掴んだ腕を思い切り振り回して引き剥がした
すると
お酒も入っていたせいか、女の子は敢えなく椅子から落ちて尻餅を付いて転んでしまった
「いったぁ〜ぃ!」
「櫻井さん、今のはちょっと…」
「うるさい!コイツがしつこいからッ…」
「しょぉたん!!(怒)」
……ん?
珍しい智くんの大声に振り向くと、智くんが腰に手を当てて、可愛く仁王立ち(←可愛く?)していた