第12章 しのぶと呼ばれたの~♪、の巻
「そりゃ、誰じゃ?」
「誰って…たぁちゃんの孫のニノと、その恋人の相葉ちゃん」
「和也の恋人じゃと?」
「……知らなかったの?」
たぁちゃんがまた僕の手を握った
「知っとったじゃっ!!」(←笑)
「……離せじじぃ(怒)」
「Σのほぅっ!!
しのぶちゃんが汚い言葉をっ!!可愛い子がそんな事言っちゃ駄目じゃっ!!!」
「ウルサイッ!離せっ!!(怒)」
たぁちゃんの手を振り解こうとして腕をブンブン振り回す
でもたぁちゃんは必死に僕の腕にしがみ付いて離れない
「いやじゃ〜!しのぶちゃぁ〜ん!!」
その時、キッチンの扉が開いた
「大旦那様、どうかなさいましたか?」
(うわっ!…マズい(汗))
キッチンから出て来たのは…
「おぉ、景山」
僕は慌てたぁちゃんの羽織の中に顔を突っ込んだ
「おほぅ///」
「…大旦那様、其方の方は…?」
「野暮な事を訊くでない」
「はっ。失礼を致しました」
「ちと小腹が空いての…ワシの部屋に適当な食事を運ばせろ」
「はい、畏まりました、大旦那様」
「……(汗)」
たぁちゃんは僕を羽織の中に隠したまま歩きだした