第7章 思い出の別荘、の巻
「楽しいと、あっという間だね」
「そうだねぇ、智くん」
二泊三日の休日の最終日
車に荷物を積み込んで、後はみんなで車に乗り込んで行くだけ
僕はニノの別荘をしみじみと眺めた
(今はまだ、潤くんとの思い出だらけの場所だけど
きっとココも、翔くんとの思い出の方が沢山の場所になる…)
だって、僕のコレからには、翔くんしかいないんだから
何時だって、翔くんでいっぱいなんだもの
…きっと、潤くんの事、笑って話せる日が来るんだ
(大丈夫だよね?それで、いいんだよね?)
「大野くん、何時俺んち泊まりに来てくれるんです?」
今度翔くんと二人で借りて来ようかな、なんて思っていたら、ニノに声を掛けられた
「ん〜…翔くんと一緒じゃ…」
「ダメ!」
だって…今度の事で思ったの…僕、翔くんが居てくれないと、途端に弱虫になっちゃう
本当は、翔くん無しじゃ居られないってコトが弱虫だってことなんだろうけど…
「ぅう〜ん…翔くぅ〜ん、ニノがダメってぇ〜!」
「あぁ〜、智くん可哀想に!ヨシヨシ」
ちょっと甘えて翔くんに抱きついたら、翔くんが僕の頭を撫でてくれた