第39章 let's クリスマスパーティー!、の巻
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それで、ですね
その発生してしまった問題と言うのが
言っても、櫻井家はごくごく普通の家庭ですから
家だってそうそう広くない
つまりは
そんな大人数が、大して広くない櫻井家のリビングに入りきる訳がない
と言うことが判明してしまったのです
…て言うか根本的に椅子とか足りないし。(←ダメじゃん)
せっかく面子を集めて楽しくホームパーティーしようと思って居たのに、家で出来ないのでは本末転倒だと
うるさい姉がぎゃーぎゃー騒いだ結果
優しい優しい智さんが
「じゃあ、僕、潤くんにおうち借りれないか頼んでみるね?」
と言ってくれて
すぐさま、最後に飛び入り参加が決定した兄夫婦たちの友人である松本さんにお願いをしてくれた
その結果
智さんの人徳のなせる技なのか、松本さんからすぐに快諾を得て
その豪邸(まあ、見たことは無いんだけど想像で。←笑)をお借りしてパーティーを決行する事になったのです
…で
今、正に櫻井家の面々(と村上さん夫婦)が、松本邸にむけて民族大移動している所なのでした
「ねぇ〜、まだ着かないのぉ?
七海が疲れちゃうじゃない!!」
松本さん宅の最寄りの駅から、10数分歩いた地点で
閑静な高級住宅街に相応しくない大声で、姉がごね始めた
つうか、七海はシゲル(←アナタも呼び捨てなの?(笑))が抱っこしているので
疲れているとしたら、シゲルだ。
「うっせぇなぁ、もーちっとだよ!」
兄が、がっつり智さんと手を繋いで先頭を歩きながら、姉を振り向いて見て嫌な顔をする
ていうか、智さんと手ぇ離せ
でもって僕と代われ。(←と思っても口には出さない(笑))
「ごめんねぇ、もうちょっとだからねぇ?」
冷たい兄の言い方をフォローする様に、智さんがどえらい可愛くふにゃんと眉をハの字に下げて訳なさそうに言う
てか可愛い
ガチで可愛い
頼むから僕にくれ。(←そう思うのは本人の自由だと思っている辺りは、兄とそっくりだったり(笑))
と、村上さんが姉に負けず劣らない下品な大声を上げた
「しっかしアレやな!まっちゃん社長さんやのにえらい交通の便の悪いトコ住んどんのやなっ!!」(←面識が無いJをまっちゃん呼ばわりするむらぴー)
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