第29章 悪夢の再来、の巻
(どんだけ怪しまれようが、ストレートに要件を話した方が良いかなぁ?)
だけどどうせなら、ちゃんと話しを聞きたいから、電話ではなく、時間を取ってもらって直に話しを聞きたい
(何て言ったら時間を割いて会ってもらえるだろうか…?)
「どうしたの翔くん?
さっきから難しい顔して」
結局、やっぱ何て言って電話すりゃ良いのか解らないなぁ、なんて思っていたら
智くんが俺の隣に座りながら、ちょっと心配そうな顔で俺の顔を覗き込んだ
「え?あー、いやぁー……松本くん今頃どうしてるかなぁって……………………………………………Σはっ。(汗)」(←笑)
「え?潤くん?元気だったよ?」(←え?)
「………………………………………は!?(汗)」(←いや、そうなるよねぇ?)
(げ、元気だった?元気だったって智くんまさか…)
まるで見て来た様な智くんの口振りに唖然とする俺に
智くんが、むっちゃ可愛く微笑みながら言った
「だから、ギャラリーで絵を描けるコトになったのが嬉しかったから、潤くんにも教えてさ
そしたらこの前“お祝いだ”って言ってランチをご馳走してくれて会ったでしょ?
その時凄く元気そうにしてたよ?
…って、あれ?
僕、言ってなかったっけか?」
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