• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第43章 The Gifts 4 Levi ※







「痛く、ないか…………?」




「――――ない………。」






ガクガクと揺さぶられながら、ナナの涙が止まらないことに動揺する。







「―――――なぜ、泣く……?」






「―――――幸せ――すぎて……っ………。」








ナナは俺の顔を引き寄せ、キスをしながら言葉を紡ぐ。









「すき、リヴァイさ……、すき、だいすき………っ………嬉しい……、しあわせ……。」








ナナの言葉は魔法のようだ。

俺の中に、特別な何かを蓄積していく。

恐れられて生きて来た中で、俺が誰かに“幸せ”を感じさせることができるなんて想像もしていなかった。




俺は神を信じない。




――――――だが、聖夜にこの腕の中で幸せだと泣くナナは堪らなく特別で、ナナこそが聖夜の贈り物なんじゃないかと、馬鹿げたことを思う。









「―――――あぁ、俺もたまらなく―――――幸せだ。」









これまで何度もナナを抱いて、何度も絶頂感を味わった。だがこの幸福感は、今までに感じた事のない新しい未知のものだ。




甘く、美しく、透き通っているのに、温かい。





まるでナナの歌声のようなその幸福感に酔いながら、俺たちの聖夜は更けていった。




/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp