第23章 扇揺 ※
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夜中に訪ねてきて、いきなり俺を欲しいと言う。
何かあったのか。
まぁいい。
訪ねる先が、頼る先が、こうしてこいつの不安を突き壊してやるのが、俺で良かった。そんなくだらねぇことに安堵する。
獣のようにナナを後ろから犯しながら、思う。
ずっとこうやって女を抱いてきた。この眺めも悪くねぇが、どうやら俺はナナの眼に自分が映りたい願望が強い。腰を打ち付けながらも、その白銀の髪を掴んで顔を無理矢理こちらに向ける。
その表情は眉間に皺を寄せて、涙を浮かべて痛みに耐えている顔だ。
「……痛いのか?」
律動をやめ、ナナの耳に唇を寄せる。
「い、たく、な……い………。」
息も絶え絶えに答えるその言葉はあてにならねぇ。
俺は一度ナナの中から自身を引き抜くと、ナナは足に力が入らないのか、その場に座り込んだ。
「………苦しそうに見える。」
「…………。」
ナナは小さく首を横に振った。
「リヴァイさんが……与えてくれるなら、痛みでも……いい………。」
「……馬鹿野郎。俺が変態だったらどうすんだ。なんでもかんでも受け入れるな。てめぇの身はてめぇで守れ。」
「………ふふ………リヴァイさん、変態、なんですか………?」
「…………今はまだそうでもねぇが、お前次第だな。」
「………とにかく、幼女趣味じゃなくて、よかったです………。」
「まだ言うか。違うっつってんだろ。」