第248章 〈After story〉腕 ※
「~~~~んぅっ……!」
浮いた腰を両腕で折れそうなほど強く抱く。
はやくぶち込んで犯してやりたい。
その体をぐちゃぐちゃに搔きまわして突きまくってやりたい。
だがそこに至るまでのナナの表情も声も、上がっていく体温や湿り気を帯びていく肌も俺を誘う匂いも……全部感じたくて、矛盾した欲望が頭の中でぐちゃぐちゃに混ざり合う。
「――――……っ……なんでこんなに俺を――――乱せるんだ、お前は……!」
興奮のあまりにナナの頭を乱暴に掴んで顔を上向かせる。少し開いた唇を犯すように食らって、中を貪りながらネグリジェの裾を性急にたくしあげ、下着を抜き取る。
「~~~ん、ふっ……ぅ、あ……っ……!」
激しく求め合い唾液を混ぜ合うキスの合間に、ナナも昂ぶっているのか……両手で俺の顔を包み込んで、引き寄せる。あむ、あむ、と愛らしく一生懸命に俺の唇を舌を食んで……合間に小さく、『もっとちょうだい』と囁く。
ナナの性癖か、俺の体液をその体に受け取ると恍惚とした表情を見せる。口の中に出しちまった時も、いつものナナからは想像もできないくらい淫靡な表情でそれを吟味して飲み込みやがる。
こいつがそんなエロいことを覚えたのは……俺とエルヴィンとで仕込んだからだろう。
欲しがるそれをくれてやる、と額を合わせて至近距離で見つめ合いながら一筋の唾液を舌先から垂らすと、早く欲しいと言わんばかりに舌を出してねだる。
――――エロい。
エロすぎるだろ……。
その貪欲な唇に突っ込んで、その唾液を絡めて扱いたら――――そんな欲望に火がついて、気付けば息を荒げながら獣のような様相でズボンのベルトを解いていた。
ぶる、と解放されたそれはいつにも増してビキビキに筋張って立ち上がっていて、ナナの上に跨ってそれを見せつけるように手で上下に扱くとナナがうっとりと言葉を漏らす。