第18章 聖夜 ※
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見たこともないリヴァイさんの表情。
切なそうに眉をひそめ、瞳の奥に濃い欲望の色とサディスティックな色を滲ませて私を見下ろす。
その視線はまるで麻酔のように、私の苦しさや恥じらいを麻痺させる。少しだけ息を弾ませながら、私の口内を犯す。
リヴァイさんのそれは大きくて、とても口に収まらないし、顎が痛くなりそうだ。
―――――でも、嫌じゃない。リヴァイさんのこの表情は、きっと私しか知りえないものだと思うと、もっと気持ちよくしてあげたいと思う。私は一度口を離すと、無知なりに考え、リヴァイさんのそれを舐め上げるように、リヴァイさんが私の身体にそうしたように見様見真似で根元から舌を這わせた。
「は……っ……たまんねぇ、ナナ………!」
「きもち………いいれすか………?」
「ああ、いい…………何より視覚的にやべぇ………っ………!」
リヴァイさんの、息が徐々に上がっていく。何て余裕のない表情をするのか。なんて、愛おしい。
私は褒められたことが嬉しくて、まるで犬にでもなり下がったかのように、丁寧に舌を這わせた。そして、自分の身体の変化も感じていた。
下半身が、疼く。
これからこの熱を受け入れることを、期待しているのだろう。
「リァ……イ……さ……………。」
私は口を離すと、はしたないと思われるかもしれないと思いながらも、その色欲に忠実に上目遣いで彼にねだっていた。
「…………もぅ………い、れて………ほしい……………。」
言葉に出した瞬間、リヴァイさんの目が見開く。
何かが堰を切ったように手早く自身のシャツを脱ぎ捨てると、私を軽々と抱えたまま横たわった。
私がリヴァイさんの身体をまたぐようにして、上に乗る形になる。
………まるで、時計塔から落ちたあの時のようだ。