第5章 天才じゃない
青城がTOを取った
タイミングがおかしい
さっきTOとる前に笑った徹の顔を思い出すとゾワっとした
何かに気がついたんだ
「…もしかして」
「早えーな、クッソ…!」
「もう気づかれた…?」
面白くなる
直感でそう思った
「俺中坊ん時あのサーブ取ったことあるわ青城1番の」
「?アレか北川第一にいたっつースゲーサーブの奴か」
「おう」
「ちくしょう、中坊ん時からスゲーのか」
「…確かに中に入ればすごいサーブだったけど結構ミスもしてたしあんなコントロールもなかった、相当練習した「んですよ」」
「徹は誰よりも努力してます。1人だけ強い奴がいても意味ないバレーは6人でやるスポーツですから、いかに他のチームメイトの実力を発揮させられるかが勝敗を決めます」
「そうだよな、セッターが万能とかそれだけじゃずっと4強で居られるとは思えねぇ、気い抜いたら持ってかれる、気張るぜ」
「おうよ」
「お前いいのか?あいつらの背中押して」
「監督は何を見てるんですか、別に押してないです。当然のことを言っただけです」
「少し前のお前なら悪口言って終わりじゃねーか」
「……監督ハゲてしまえ」
「おまっ!」
「試合始まりますよ」
やっぱり速攻の使い分けは見抜かれていて
影山はわかりやすいほど焦ってる
「チャンスボール!」
違う
チャンスなんかじゃない
試合の慣れ方が違う
私が知らないところで徹はどんどん上に進んで行ってるんだ