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あなたに捧げる【鬼滅の刃/短編集】

第2章 優しいその手ー風柱・不死川実弥


「みんな、今日から鳴柱として柱の一員になってもらうだよ。仲良くしてあげてね。」

私は御館様から、紹介を受けた。
遠い存在だと思っていた柱に自分がなった。
そして今、柱の方々全員にじろじろと見られている。
死にそうだ。

「き、今日から柱の一員としてお世話になりますっ!です!よよよよろしくお願いします!!」

声が裏返ってしまった。
顔がだんだんと赤くなっていくのが分かった。
恥ずかしさのあまり、口元を手で隠した。

そしてさっきから不死川さんの視線がとても鋭く突き刺さってくる。

「それじゃあ、みんなの活躍を期待しているよ。」

柱合会議は終わった。

真っ先に話しかけてきたのが、甘露寺さん。

「ちゃんって言うのね!私は甘露寺蜜璃って言うの!仲良くしてねっ!」
「かっ、甘露寺さんっ!よろしくお願いします!」
「蜜璃でいいわ!それに…敬語も使わないで話しましょう?」
「みっ、蜜璃ちゃん…?けっ、敬語は頑張って慣れます!あっ、慣れるね!」
「可愛いわぁ…隊服も私と同じ物を着ているのね!なかなかいないのよね!嬉しいわ!」
「さん、よろしくお願いしますね。」
「こっ、胡蝶さん!お願いします!」
「私のこともしのぶって呼んで下さいね。」
「はいっ!しのぶさん!…ひいっ!」

私は鋭い視線に気づいた。

「オィ」
「なっ、ななななんですか?!?!えと…不死川さん…っ!」
「不死川、やめてやれよ。、派手に美人だぜ?」
「宇随…どけェ…」
「ひぇ…っ…ごごごごめんなさい!!」

私は怖くて怖くて涙が出てきた。
体も震え出した。

「てめ…っ…なっ、泣くんじゃねェっ!!」
「嗚呼…可哀想に…」
「不死川、女を泣かせるとはそんな最低な奴だとは思わなかった。だいたいお前はいつもそうやって突っかかる。いい加減…」
「よもや!女性を泣かせるのは、あまり良くないと思う!!」
「おっ、俺を悪者扱いするんじゃねェっ!!」
「不死川…」

冨岡さんも不死川さんのことをすごい目付きで見ていた。

ーバッチィンッッ!!

冨岡さんにすごい目で見られていたのが、よっぽど嫌だったのか、不死川さんは冨岡さんをぶん殴った。
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