第5章 東京卍リベンジャーズ・松野千冬
ゆっくり出し入れするごとに
奥から湧き出た蜜が指の根元まで濡らしていく
(…こんなに溢れてくるのかよ…)
彼女の下着がビショビショになってしまう前に脱がせて
指の本数を増やした
『……ぁあ……ん…』
何かを堪えるように眉根を寄せたレイナが
首に腕を回して抱きついてくる
吐息混じりの声が
すぐ耳元で聞こえた
『……は…ぁんっ………ちふ…ゆ……く…』
触れ合う肌が熱くて
いつの間にか自分の息も上がっていた
「……ハァ………ハァ………ハァ……」
十分にほぐしてから3本目の指の先を入れた時
彼女が身体を強張らせた
『……っ…』
「…ゴメン……痛かった?」
『……ううん……大丈夫…』
レイナのナカはとても狭くて
どんなに濡れていても
これが限界みたいだった
「…ハァ………ハァ………レイナ?」
『…?…』
「……今日は…ここまでにした方がいいかも…」
『……ぇ…』
「……レイナのナカ…すごく狭いみたいなんだ………何日かかけて…少しずつ慣らした方がいいと思う…」
『……』
しばらくの間
首に抱きついたまま黙っていたレイナが
小さな声で言った
『………いや。……千冬君とシタい…』
聞き慣れない駄々っ子のような口調に
思わず微笑んでしまう
「……フッ……オレだって…レイナとシタいよ?……でも……無理すると…メチャメチャ痛いらしいんだ…」
『……』
「……だから……ね?」
おあずけは残念だけど
仕方ない
こういうケースもあると事前に教わっていたから
覚悟はできていた
(…今日はここまで進展したんだし…焦らなくてもいいよな…)
本音を言えば
このまま一気に進んでしまうのが
まだ少し怖かった
(…レイナに痛い思いさせたら…可哀想だし…)
頭の中を言い訳でいっぱいにしながら
宥めるように彼女の背中をさすり
頬にキスをする
「……レイナ?」
その時
微かな声が聞こえた
『……て…いい…』
「…ん?」
聞き返した俺の耳に
レイナは唇を押し付けるようにして囁いた
『……痛くてもいい………私…千冬君が欲しいの…』
腕の力を緩めた彼女が
俺の瞳を覗き込んで言った
『……お願い…』