第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ
イザナの反応を見た稀咲は
佐野万次郎の大切なもの全てを壊し、思い通りに操る方法を話して聞かせた
「………オマエの計画通りにすれば………アイツは空っぽになんのか…?」
「……もちろんだ………その後は…好きなように飼い慣らせ…」
稀咲の言葉が
空っぽだったイザナの心を捉えた
(……アイツも全てを失って…オレと同じ目に合えばいい…)
「……」
「……オレ達で…佐野万次郎を灰にしよう………そして……アンタは天下を手に入れる…」
稀咲の言葉に
イザナは黙って頷いた
「………王はアンタだ黒川イザナ…………チーム名はどうする…?」
イザナは立ち上がり
ゆっくりと顔を上げた
厚い雲が割れ
暁の空に金色の光が差していく
頭の中の靄が晴れて
ずっと聞きたかった
愛しい人の声が聞こえた
" …イザナ……夢を叶えてね… "
イザナは大きく息を吸い込み
そして、言った
「……王国の名は………" 天竺 " だ」
黒川イザナ 夢小説『天竺の王様』end.