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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第4章 東京卍リベンジャーズ・羽宮一虎







翌朝


2人は
夜明け間近に家を出た





自転車の後ろに一虎を乗せたレイナが向かったのは

いつもよりも東側のポイント





そこは有名なサーフスポットらしく
まだ辺りは薄暗いというのに
既に歩道の横のフェンスにはチラホラとギャラリーが集まり始めている





一虎も

その中に混じった










レイナは流れるような動きでボードの上に腹這いに飛び乗ると
手で水をかきながらスイスイと進んでいく




高い波が来ると
ボードの先端をイルカのように水の中へ潜らせてやり過ごす



そうしているうちに
あっという間に沖へ出て行った










東の空が明るくなり始め

レイナのシルエットがハッキリ捉えられるようになった時



大きな波を背に

彼女がボードを漕ぎ始めた







足元の方から迫る波に追い付かれたと思った瞬間


前のめりに傾いたボードの上に素早く立ち上がる






身長の倍以上ある波の先端が白く泡立ち始め


全てを巻き込むようにすごい速さで両方向へ倒れていく





その先頭に


レイナのボードがあった





倒れ込む波から逃げるように


スピードに乗ったまま横へ滑っていく






彼女の乗ったボードが波の面を上下に往復すると


銀色の飛沫が何度も空に上がった



「……すごい…」



華麗なテクニックに

ギャラリーから拍手や歓声が沸き起こる










波が崩れてしまうとレイナは方向を変え

また沖へと漕いでいく







次の波を待つポイントに着くと

薄紫色の空の下で

レイナは一虎に大きく手を振った




遠くからでも

彼女の弾けるような笑顔が目に見えるようだった








(……もっと側で…………君の笑顔を見ていたい……)














彼女に答えるように手を上げながら


一虎は


"次の休みになったらレイナとボードを選びに行こう"と


密かに胸を躍らせたのだった…























羽宮一虎 夢小説『雨上がりの虹』end.





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