第11章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆(続編)
この場所は
いつ来ても新鮮な花の香りに包まれている…
「………久しぶりだな……」
話しかけても
墓石の下に眠るオマエは
何も答えてはくれない
「………ドラケンの刑が決まったよ……」
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数ヶ月前のある日
オレを訪ねて来たドラケンが言った
「これからエマの仇を取りに行く」
その夜
警察に捕まったドラケンは
のちに
複数人を刺殺した殺人犯として死刑囚になった
逮捕の直前
ドラケンから短い電話があった
「…復讐は失敗だ……オレは嵌められた」
そして
最後にアイツはこう言った
「稀咲に気を付けろ」
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「…………いつから…こんな風になっちまったんだろう………オレ達は……何を間違えたんだろうな……」
静かな墓地に
オレの声が虚しく響く
「…………オマエが命がけで守った東卍は………一体……どこに消えちまったんだ…?」
灰色の石が歪んで
頬に熱い雫がこぼれた
「………教えてくれよ…………なぁ、場地……」