第10章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆
『………隆……………この先……どんなことがあっても…………私を側に居させてね……』
全てを見透かしたような彼女の言葉が
ざわついていた胸に染み込んで
優しく宥めてくれる
たとえ
未来に何があっても
オレはきっと
レイナとは離れられない
それは
彼女も同じだろう
離れられないのならば
もう
この手で守るしかなかった
いつ死ぬか分からないなら
後悔だけは絶対にしたくないから
この先
どんな運命がオレ達を待っているのかは分からないけれど
大切な人のことだけは
命に替えても必ず守り抜く
それが
オレの答えだ
心の休まる場所を求めていたオレと
誰かに必要とされたかった彼女
オレ達は
出会ってからずっと
互いの欠けた部分を補い合うように
寄り添って生きてきた
「…………絶対に離れない………オレとオマエは……片割れ同士だ……」
誓いを立てるように呟いたオレを
レイナは微笑んで
優しく抱きしめてくれた…
三ツ谷隆 夢小説『最愛』end.