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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第26章 謎に包まれた黒の話 ☆




ガクガクと震える身体を零が抱き上げて、わたしを膝の上に乗せた。

そして、溢れないように口を閉じたままのわたしの頬を撫でながら、優しく笑う。


「口の中に出したの、見せて?」

「んあ…」

「ごっくんは?」


そう言われるまで飲み込まないのをもう覚えてる。
完全に零の忠実な飼い犬だ。

愛しいご主人様が出してくれたエッチな白い液をごくっと喉を鳴らして飲み込むと、独特の味が鼻を突き抜ける。


「ん…っ…おいし…」

「っ…可愛いすぎる…」


たまらなくなった様子の零は、わたしを勢いよく抱きしめて髪を撫でた。


「リラだけだ。
今、僕が抱きたいと思うのは。」

「うん…信じる…」


わたしは馬鹿だった。

すぐに零に話して、こんな風に抱いてくれていたら不安に感じる時間なんてほんの数分だったのに。

勝手に勘違いして拗ねて家飛び出して…

もっと大人にならなきゃ。
零の恋人として、ふさわしい女の子になりたい。


零の身体をきゅっと抱きしめ返しながら、そう思った。


同時に、零がヒロのように命を落とす事は起こりませんように。
何度もそう願ってた。


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