第144章 動物化
そして涼子達はカグツチへ向かう。すると予想通り属鞘や民が動物化していた。
カンナギ「ウキーッ!ウキッ!(オヒカ!?お前…ライオンになったのか…。)」
オヒカ「ガォー!(カンナギ様は猿ですか!?)」
カンナギ「ウキッ!ウキーッ!!(なぜお前のが強そうな動物なんだ!?)」
オヒカ「ガォッ!(恐らく髪型がライオンに似てるような気がするからかと…)」
フヨウ「涼子様!主人が……」
「フヨウさんは無事だったんですね!やっぱり動物にされたのは男だけみたいね…。」
フヨウ「えぇ…でも、ホニも動物に…」
「えぇっ!?このウサギってホニちゃんなんですか!?」
涼子はフヨウの抱いているウサギを指差して言う。
フヨウ「そうなんです。女性はホニだけ動物にされて…。」
「もしかして男の子と間違えられたのかしら?」
ホニ「ゔ〜!!(どうせ私は女っぽくないですよ!)」
「あら、ウサギなのに唸ってる。怒ったのかしら?…てか、フヨウさん?どっちに妖怪が行ったか分かります??」
フヨウ「カセフノの方へ行ったかと思います。」
「……子供達が動物にされたら大変だわ!!私、行きますね!!」
フヨウ「気を付けてくださいね?」
そして急いでカセフノへ向かう。すると、三羽のヒヨコを抱いたイナミが涼子の方へ走ってきた。
「いやー!!鳥ー!!」
やはりヒヨコでも苦手なのである。
イナミ「ママ!大変なの!!ウルキ達がヒヨコに…」
「えっ…そのヒヨコって、ウルキとヒキツとトミテなの!?私の子なのに何故鳥なんかに!?てか、イナミ!悪いけどあんま近付けないで!」
クグラ「モ〜!!(よかった…イナミは無事だったか!)」
「ぎゃー!!クグラ!あっち行って!」
クグラ「モ〜…(俺、なんか挫けそう。)」
イナミ「えっ!?この鳥…パパなの?……変な鳴き声ね。」
クグラ「モ〜!!(変な鳴き声言うな!!)」
イナミ「…なんか文句あるのは分かるけど…何言ってんのかは分からない。」
エト「モ〜!!(クグラ!?お前もアホウドリに!?)」
クグラ「モ〜!!(兄さん!?……兄弟だから同じ鳥になったのか…)」
ちなみにエトは気を利かせて涼子には近付かないのである。