第56章 ホグズミード村
「やっぱり行かない。私もここに残るよ」
「----僕のことは気にしなくていいから。ロン達が待ってるよ」
「ハリーを残して行けない…一緒にチェスでもゴブストーンでもしよう?学校探索もいいと思うんだ。まだ見つけてない部屋とかあるだろうし」
「ミラ、本当に気にしないで…いいから、行って」
「でも…でも私、やっぱりハリーと----」
「行ってくれ!僕のことは放っておいて!」
ハリーが大声を上げると、ミラはピタリと動きを止めた。
「おやおや、ずいぶん感動的な別れじゃないか」
ハッとして、ミラとハリーが同時に声のする方を見ると、そこには不遜な笑みを浮かべたドラコが立っていた。その横にはクラッブとゴイルもおり、同じようにニヤニヤしている。
「グローヴァー、ポッターはディメンターの傍を通るのが怖いんじゃないか?そんなカッコ悪いところ、誰にも見られたくないだろう?」
「マルフォイ、ハリーはディメンターのことなんか怖がってなんかない!」
「へぇ、そうかな?」
ドラコは意地の悪い笑みをハリーに向けた。
「グローヴァーはそう言ってるぞ? どうなんだ、ポッター?」
「さっさと行けよ!」
ハリーはドラコを怒鳴りつけると、一人大理石の階段を引き返していった。
「ハリー…!」
ミラはハリーに声をかけたが、ハリーは振り返りもしなかった。