第2章 約束
昔な、俺と那月が
幼稚園に通ってた頃くらいやなぁ
「 なぁー、那月は好きな子おるん?」
那月
「 うん! 」
「 那月は、どんな子が好きなん? 」
我ながらあの時の俺は
すごかったと思う
あの時から人の好きな人
とかの話はあまりせんかった
自分の気持ちは隠しておきたかったから
那月
「 うーんとね、
ちびっこくて、笑うと可愛いよ
あとね、ちょっといじわるするのっ!」
「 那月はいじわるする子が好きなん?」
那月
「 ただよしが好きやねん 」
あの一言は今でも鮮明に覚えてる
言った時の那月の表情
まだ幼い声
それと同時に触れた唇
あの時が俺のファーストキスだった