第4章 クローバー
- 約束の日 -
「 なぁ、これ作ってん
プロポーズ言うんやろ? ホンマはキラキラした指輪をここにはめるんやって 」
那月の左手の薬指を指して
そういった
那月
「 知ってるよ。
でも、指輪貰うより嬉しい 」
「 指輪どこで売ってるのか知らんねん
お金も持ってへんし 」
那月
「 指輪よりこっちのが嬉しい 」
大事に受け取ってくれた
クローバーが入ってる栞を。
「 おっきくなったら
また、栞渡すね!プロポーズすんねん 」
小さいなりに緊張しまくって
言葉が訳分からんくなったけど
那月は頷いて
約束ね
って言った