第133章 私の彼氏は可愛い子ちゃん⦅虎杖悠仁⦆
「なな ~」
任務から帰ってきた虎杖。
『はいはい』
ソファに座っていた なな が両手を広げると にっこり して虎杖が飛び込んできた。
『お疲れ様 悠仁』
虎杖を ぎゅう と抱き締めてピンク色の柔らかい髪を撫でてやると、虎杖は満足そうに笑った。
「なな にこうしてもらうと "頑張って良かったなぁ" って思える♪」
『よしよし』
まるで大型犬でも撫でるかのように虎杖を撫でる なな たちに、虎杖の頬から急に目と口が ぐぱっ と現れた。
「…お前たちのソレは何なのだ…?」
少し呆れたような声に、虎杖は「別に良いだろ」と言い、続けた。
「愛情表現って大事なんだぞ。
宿儺は いつも人を馬鹿にしたような態度だから好きな人に ちゃんと "好き" って言った事ないんじゃない?」
なな から離れず虎杖が そう言うと、宿儺は フン と鼻を鳴らした。
「俺は こうして なな と抱き合ってると癒されるの♪」
照れもせず そう言う虎杖に、なな は顔を赤くし照れているようだ。
「なな が任務から戻ってきても同じように ぎゅーってすんの♪」
「はぁ…、はいはい、もう良いわ」
宿儺は呆れて消えていった。
「何だよ宿儺のヤツ」
唇を尖らせる虎杖に なな は苦笑しながら、『まぁまぁ』と言った。
「なな は何すると癒される?」
なな を見ながら虎杖が聞いた。
『ん~? 私も悠仁と こうしてるだけで癒されるよ♪』
ニコ、と笑って答えれば虎杖は頬を染め「ぁりがと//」と答えた。
***おわり***