第127章 性格⦅宿儺 現パロ⦆
帰り道、なな から甘い香りがした。
「なな 、何か食べてるのか?」
並んで歩いていた宿儺は なな に声をかけると、なな は宿儺の方を向いた。
『宿儺にもあげる♪』
手渡されたものを見れば小さな飴。
『たまに食べると美味しいよ』
なな から受け取った飴を眺め、宿儺も飴を頬張った。
「…甘」
口の中でコロコロ転がしていたかと思えば、ガリッ!と音がした。
『?!』
なな は驚いて宿儺の方を見てみれば、飴を砕きながら食べている宿儺の姿があった。
『宿儺、いつも そうやって飴舐めてるの?』
宿儺は視線だけ なな に向け、「ん?」と困り顔をした。
『飴、噛んでる。
舐めるって言うより食べてるよね』
苦笑する なな の話を聞きながら、宿儺の口の中の飴は消滅した。
「噛んでたか。無意識だな」
⦅ もぅ終わったの?! ⦆
なな は自分の口の中の飴玉をコロコロ転がした。
『そぅそぅ宿儺知ってる?
飴玉を噛んで食べる人って短気なんだって』
宿儺を見て そう言う なな に、宿儺は ケヒッ と笑った。
「俺が短気だとでも言いたいのか?」
『気が長いとは思えないけど?』
いたずらっ子のように笑い、そう言う なな を見て宿儺は「そうだな」と口角を上げた。
***おわり***