第107章 逢いたい⦅ 五条 ⦆
高専の教師でもある五条は上層部からの嫌がらせなのか、遠方への任務が多い。
それでも出張から帰ると なな の部屋へ直行する。
それは どんなに夜中でも変わらず。
深夜。
そっと合鍵で なな の部屋を開ける。
そこにはベッドでリズム良く寝息をたてる なな の姿。
五「…ただいま、なな 」
おでこにキスを落とし、五条は なな の寝顔を見た。
ホントは起きている時間に いろんな話をしたり聞いたりしたい。
だが最近は、お互いの任務ですれ違い なかなか ゆっくり話をする事が出来ない。
それでも、愛する なな の顔を見れば落ち着くし、愛おしさが増すのだ。
五「今度 伊地知脅して なな と休み合わせよ」
口角を上げながら五条は眠る なな の髪を撫でた。
夢を見ているのか、なな が小さく自分の名を呼ぶ。
五「もぅ、あんまり可愛い事すると、襲っちゃうぞ」
ツンツン、と なな の頬をつつく五条。
***おわり***