第94章 Birthday⦅伏黒⦆
12月22日、今日は伏黒の誕生日だ。
サプライズ大好きな虎杖は昨日からソワソワしていた。すぐ顔に出してしまう虎杖は何度も釘崎につねられていたが仕方ない。
そして今日。
五条先生の協力も得て、伏黒の誕生日パーティーをする事にした。
五「恵~ぃ、ちょっと来てェ」
五条先生から伏黒だけを呼び出してもらい、その間に教室の模様替え。
伏黒は明らかに面倒くさそうな表情で五条先生の後について行ってくれた。
そして、誕生日と言ったら もちろんケーキ♪
五条先生にお願いして有名店の お高いケーキを頼んだので、伊地知さんに取って来てもらった。
虎「なぁなぁ、黒板に何か書こうぜ!」
黒板の真ん中に、お誕生日おめでとう!!、と大きく書いて周りには1人ずつ お祝いを書いたりした。
虎杖は鼻歌を歌いながら何か描いている。
覗き込んで見てみると、伏黒の式神の絵を描いている。
『……悠仁って器用だよね』
可愛らしい様々な式神を描きながら、虎杖は「そぅか?」と言った。
一通り準備が終わると、タイミング良く五条先生と伏黒の声が近づいてきた。
伏「何なんですかホントに」
五「まぁまぁ、良いじゃん たまには♪」
あはは~と軽い笑い声が聞こえる。
ガラ、と教室の扉を開ける伏黒にクラッカーを鳴らした。
伏「……?」
ポーカーフェイスを気取りながらも、目が点になっている伏黒をグイグイ押しながら五条先生が教室に入ってきた。
五「恵、誕生日おめでとう♪」