第87章 マフラー⦅虎杖悠仁⦆
12月に入ると気温は下がり、雪が降ってなくても身震いするほどだ。
『寒~い!』
ブルブルと体を震わす なな に、虎杖は「はい」と なな にマフラーを巻いてくれた。
『いいよ、悠仁が寒いじゃん!』
虎杖の温もりが残るマフラーに触れ、なな がそう言うと虎杖は笑った。
虎「俺の服はハイネックでボアが付いてるからマフラーしなくても大丈夫!
だから、なな がイヤじゃなかったら使ってよ♪」
『…ありがと♪ 悠仁の匂いがする♪』
マフラーに触れ、なな は そう言って微笑んだ。
『悠仁の匂いって何だか安心する』
虎「柔軟剤の匂いじゃなくて??」
首を傾げる虎杖に、なな はフフと笑った。
***おわり***