第85章 歳の差なんて関係ない⦅虎杖悠仁⦆
「まぁまぁ、飲みなよ」
『あぁ、はい…、ありがとうございます』
営業スマイルを張り付け、なな は注がれたビールをひと口飲んだ。
アルコールにあまり強くない なな に次々注がれるビール。
渋々ビールを飲んでいると、聞き慣れた元気な声が聞こえた。
「あー! 先生たち忘年会してる!
俺も混ぜてよ♪」
そこには高専1・2年生がおり、虎杖が声を掛けてきたのだ。
五「あれ~? 悠仁達も来たの?」
すでに酔っぱらっている五条は「みんな おいで~」と学生を手招きし、教員及び窓のみんなとの忘年会に学生も加わり、結局東京校の高専関係者全員での忘年会となった。
学生達もいるため、アルコールの注文が減り、なな もアルコールではなくジュースを頼む事にした。
『悠仁達が来てくれて助かったよ~』
1年生'sの隣で笑顔でジュースを飲む なな 。
釘「ねぇ、忘年会とかって強制なの?」
釘崎が なな に聞いた。
『ん~、強制ではないけど、ほぼ強制だよね。暗黙のルールっていうか…』
そう言葉を濁す なな に、五条に絡まれてる虎杖を見ながら釘崎が言った。
釘「あのバカ(虎杖)止めるの大変だったのよ」
『へ?』
釘「忘年会なんて酔っぱらいばっかりだから俺もついてく!、って放課後騒いだのよ。
仕方ないから伏黒が五条先生に今日の会場教えてもらって、みんなで来たの」
呆れながらそう言い、釘崎は「アイツ(虎杖)はホントに なな さんの事 大切にしてるのよ」と笑った。