第83章 日常の1コマ⦅虎杖 大学生設定⦆
高専を卒業し、体に宿儺を宿しながら呪術師として活動している虎杖と なな 。
高専の頃から付き合っていたため、卒業後は2人で同棲する事にした。
お互い自炊は得意だったため、交代制で家事分担をしていた。
その日も いつも通り なな が朝食の準備をしていると、後ろから虎杖の声がした。
虎「おはよぉ、なな」
まだ眠いのか大きな あくびをしている。
『おはよう、昨日の任務遅かったんでしょ? まだ寝ていていいのに』
そう言う なな を後ろから ぎゅぅ、と抱き締め「ん~、いい匂いしたから目ェ覚めた」と虎杖は笑った。
虎「朝起きて誰かが自分のためにご飯を作ってくれてるのってイイな」
ニッと笑う虎杖につられて、なな も笑顔になった。
虎「ジィちゃんが作ってくれた味噌汁も好きだったけど、なな が作ってくれる ご飯はもっと好き」
『ありがと♪ ココア飲む? ホットミルクにする?』
自分を抱き締めている虎杖の腕を退かしながら、なな は虎杖をテーブルへ促した。
虎「ココアにする♪」
高校の頃と変わらぬ虎杖に なな は暖かいココアを差し出した。
***おわり***