第52章 好きな人の匂い⦅虎杖悠仁⦆
彼氏である虎杖は身長173cmくらいらしい。
なな との身長差は約12cm。
恋人なので隣に居る事が多い。
その日も なな の隣に居た虎杖は、急に鼻を スンスン した。
釘「……虎杖、アンタなにしてんの?」
伏「犬みたいだな…」
新種のセクハラ?、と なな の匂いをかいでいる虎杖に、釘崎と伏黒は冷たい視線を向けた。
虎「なな はいつもイイ匂いがするよな♪」
そう言い、また なな に近づく虎杖に、なな は顔を赤くして離れた。
『ダメ! 近づかないで!』
ビックリしている虎杖に、ぷぷ、と笑う釘崎。
『体術の授業で汗かいたから汗クサイと思うから匂いかがないで!』
虎「え~…、汗の匂いなんてしなかったぞ」
なな に拒否された虎杖は少し不満そうに そう言った。
『てか、いつも匂いかいでたの?!』
虎杖と距離を保ったまま、なな は聞いた。
虎「そぅだよ? 隣に居ると ちょうど髪の毛の匂いするし
風呂あがりはシャンプーとポディーソープの匂いもして もっとイイ匂いだよ」
釘「……変態……」
ボソッと言う釘崎に、虎杖は「何で?!」と声を大きくした。
ピュアだと思っていた恋人の意外な一面を垣間見た なな は ただ単に恥ずかしくなった。
『…体術の授業終わり スプレーだけじゃなくてシートでもケアしよ…』
***おわり***