第33章 ヒミツの関係⦅五条⦆
虎「 なな の髪ってサラサラだな」
いつの間にか なな の髪に触れ、感心して そう言う虎杖。
五「コラ~、悠二。
今は授業中だぞー」
教科書を丸め、パコン、と虎杖の頭を叩く五条。
釘「てか、何勝手に なな の髪触ってんのよ、セクハラよ」
虎「え?! ごめん、なな !」
釘崎の "セクハラ" 発言に、虎杖は慌てて なな に謝った。
『謝らないで良いよ、びっくりしたけど』
その後は いつも通り授業を受け、1日が終わった。
なな も寮の自室に戻ると、ブブッ…と スマホ画面にLINEの通知表示が現れる。
見ると五条からであった。
《部屋に行っても大丈夫?》
いいよ、と返事を返すと五条は案外早く到着した。
部屋に入るなり、なな は五条からキスをされた。
『どぅしたの?』
赤くなりながら、五条にそう聞くと五条は黙ったまま今度は なな を抱き締めた。
ぽんぽん、と背中を優しく叩くと五条は なな を抱き締めたまま つぶやいた。
五「なな はさぁ、無防備すぎるよね。なんで悠二に髪の毛触らせてるの?」
『…ヤキモチ??』
クスクス、と笑う なな に五条は「悪い?」と少し怒っていた。
『ゴメンね、今度から気を付けるから』
五「あんまり無防備にしてると見える所に痕残すからね」
少しかがんで なな の首筋にキスをする五条。
『ダメだよ、夜蛾学長にバレたら私は退学、悟は教師を辞めなきゃいけないでしょ。卒業するまで待っててね』