第5章 ゼノ=ジェラルド
夜半過ぎ。
カタリと音がしたのに気づきゼノ様の部屋へと続く扉を開けた。
ゼノ「まだ起きていたのか。」
ゼノ様が近づき髪を撫でてくれる。
その手に手を重ねて見上げると目が合い、どちらともなく口付けを交わす。
キャリー「お疲れ…ですね。」
どことなく何時もの覇気がない気がする。
キャリー「最近一段とお忙しそうで…。心配です。私に出来る事はありませんか?」
ゼノ様はうっすらと微笑み私を抱き寄せた。
ゼノ「キャリーにしか出来ないことがある。」
そのまま私を抱き上げベッドに下ろすと覆いかぶさり唇が触れそうな距離で囁く。
ゼノ「俺を癒してくれるか?」
私は頬を染めて頷く。
唇が合わさり舌が入ってくる。
薄い夜着の上から身体をなぞられ、裾から入り込んだ手のひらが辿ったあとが疼いた。
キャリー「…っ…ゼノ…」
久しぶりの行為に身体中が性感帯になったように触れられただけで震えが走った。
ゼノ「…随分と我慢をさせてしまった様だな。」
私の反応を見てゼノ様が囁く言葉に身体まで真っ赤になってしまう。
纏っていた物を全て取り去り、お互い素肌を合わせる。
ゼノ様自身も既に雄々しく猛っていた。