第11章 看病七日目 愛を交わす(R18)
(あったかい…安心する)
ちょっぴり余裕ができて瞬きを繰り返すと謙信様の表情が見えた。
涼やかな雰囲気はなりをひそめ、額に汗が浮かび、褪せた金髪が肌に張り付いて妖艶な色気を放っていた。
血色の良くなった頬や唇がいつもより赤みを帯びて誘っている。
冷静になって見ると触れている肌もしっとりと汗ばんでいる。
謙信様の色気にあてられそうだ。
「おかしくなったらどんなふうになるかわからないですし…
そんな姿、謙信様に見せたくない、です」
大好きな人に醜態を晒したくない。
謙信「ふっ…愚かな。俺は『おかしくなった』姿を見たくて、こうして耐えているんだがな…」
「耐えて…る?」
聞き返すと謙信様は切ない顔をしてもう一度唇を寄せてきた。
謙信「俺の手で達する姿を見るまでは…果てぬ」
(私がイかないうちは…我慢してるってことっ!?)
「そ、そんな我慢する必要ないです。
だってまだ一度もそんな経験したことなくて……達するかどうかわからないのを待ち続けるなんて謙信様が苦しい思いするのは嫌です!」
謙信「俺が舞と共によくなりたいだけだ。
それに果てたことがないと言うが、怖い、と感じるそれこそが前触れだろう?あと少しだ…」
「あと少し?」
謙信様は身体を起こすと私の足を肩にのせた。
また攻められるんだとドキリとする。
謙信「『おかしくなりそう』になったら言え。
お前が怖くないよう抱きしめてやる」
(優しい顔…)
謙信様の優しさが不安をそっと包んでくれた。
「っ…………は、い」
謙信「…いい子だ」
ウォーミングアップのように円を描くようにナカをかき混ぜられ、すぐに激しい律動に変わった。