第11章 看病七日目 愛を交わす(R18)
謙信「ここで達すれば気を失う程の快感に襲われ、時に続けて昇りつめられる」
「ひゃ、ダメ、で…す。耳……ささやいちゃ!」
大好きで仕方がない低い声で囁かれ、お腹の奥がぎゅーっと縮んで……はじけそうになる。
そこまでくると本気で怖くなり、謙信様の胸を押し返すようにして抵抗した。
「い、嫌です。これ以上されたら……っ!
~~~~怖い!」
謙信「……やはり気をやったことがないのだな」
謙信様は動きを止めて指を引き抜いた。
チュプ
小さな水音がして、羞恥に身を震わせる。
「ん…」
(気をやる……?イクってっことかな?)
指の喪失感に脱力し、耳慣れない単語の意味を考える。
それが不安そうに見えたのか謙信様は優しく頭を撫でてくれた。
謙信「繋がる喜びを知らぬ身体だというなら、俺が快楽を教えるまでだ。
俺なしではいられなくなる程に…全てを教えてやる」
「!」
優しい手つきとは裏腹に、両目にギラリと獰猛な光が灯った。
さっきまで見せていた余裕は消え失せ……欲に飢えた男の人の顔だ。
食い殺されそうな迫力にゾクっとした。
「あ………謙信様」
フルっと震えた身体をギュッとされる。
唇に軽く口づけをすると謙信様は身体を起した。
その手が動く度にシュル、シュル、と衣擦れの音がして、徐々に謙信様の身体が露わになる。
(っ!彫刻みたいに綺麗な身体…)
着物を脱ぐ動作に連動し、鍛えあげられた筋肉がしなやかに動く。
昔負った傷なのかところどころに跡が残っているけれど、本来もっている色の白さに目を奪われる。
(綺麗だな。謙信様の身体…)
触れたい気持ちを我慢していると、着物を脱ぎ終えた謙信様に抱き起される。
直接肌と肌が触れて大げさにビクン!と身体が跳ねてしまった。
謙信「ふっ、これくらいで飛び上がっていては、この先が思いやられるぞ?」
謙信様は軽く笑うと、袖に腕が通っていただけの着物を脱がせてくれた。
お互い何もかも脱ぎ去って身体を寄せ合う。
触れたいと思った身体が惜しげもなく私の体に押し付けられた。