第92章 現代を楽しもう! ❀デート編(R-18)❀
ヌ…………チュ……
「はぁ…………、ん!」
謙信「…力が入っているぞ?」
「あ…だって、気持ち良くて……」
わかっているけど気持ち良いのに力を入れないというのは難しかった。
締め付けたいとキュンキュン疼いている膣壁をこれでも抑制しているつもりだ。
お腹に力を入れないようにしているせいか、熱が集中せずムズムズする。
謙信「もっと緩めろ。こちらが締まっているなら、後ろも同じだろう」
「こ、う…ですか?」
(肉欲を抑える修行だと思おう……)
心を無にすると、謙信様に絡みついていた膣壁から力が抜けた。
謙信「上手だ」
ズリュ………ヌプ……
「はぁ…………ぁ」
謙信「いいぞ、そのまま力を抜いていろ…」
突き上げる行為はなく、最奥に先端が軽くあたると腰はひいていく。
激しさがない代わりに、与えられる感覚のひとつひとつを敏感に感じられた。
ちゅっ、ちゅっ、と際限なく落ちてくる柔らかい唇。
私の頬に時折自分の頬を合わせ、肌の感触を楽しんでいる。
髪を撫で、耳の形を確かめ、首筋をくすぐるように往復する手。
(ああ、なんだかすごく愛されている感じがする………)
かぷりと首を甘噛みされた。
くすぐったくて目を開けると、溶けるように甘い眼差しが私を見おろしている。
「はぁ……けんし、ん様……」
身体に力が入らないようにするには呼吸を深くする必要があった。
息を吐き出した終わりに、気持ちがいいと伝えるために笑いかけた。
喘いで、締めつけて快感を伝えることができないから、気持ちを全部眼差しと微笑みに込めた……
謙信「愛らしい顔だ………気持ち良いのだな……」
「ん」
唇を塞がれ、尚も静かな交わりは続いた。
繋がっている上下から、愛を交わし合うささやかな水音が響く。
くちゅ………ちゅぷ………ぬちゅ………ちゅ……
快感が、ゆっくりと、ゆっくりと……甘く練り上げられる。