第92章 現代を楽しもう! ❀デート編(R-18)❀
(この体勢では舞の表情がよく見えんな)
謙信「もっと舞の顔を見ながら愛(め)でたい。
痛むだろうが身体の向きを変えるぞ」
「え…待って、ください!待って、ゆっくりっ、あっ!?
いっ…た、あぅ、んんっ!!」
ゆっくりやろうが早急にやろうが痛むことに変わりないなら、瞬間的に痛んだ方が良い。
経験に基づいて遠慮なく舞を仰向けの体勢にした。
目にしたのはいつもの舞ではなかった。
(っ………綺麗だ)
苦痛と快楽を同時に与えられて、表情は悩ましく歪み、つぶらな薄茶の目は半分しか開いておらず涙を湛(たた)えている。
「はぁ、はぁ……けん、しん様……?」
頬は真っ赤に色づき、額に浮かんだ汗が今にもこめかみの方へ流れ落ちそうだ。
赤みを帯びた肌は全身汗に濡れて艶を放ち、胸の頂きは吸ってくれと言うように起ち上っていた。
はぁ、はぁ、はぁと呼吸をする度に胸と腹が上下し、俺の目を惹きつけた。
謙信「……綺麗だ。酷い仕打ちをしているのにどうしようもない男だ。嫌いに……なるか?」
腫れるように赤くなっている頬を手の甲で撫であげると、舞は気持ち良さげにすり寄ってきた。
「はぁ、はぁ……嫌いに、なるわけ…ない、です。
謙信様になら、何をされても…」
フワリと笑った拍子に目に溜まっていた涙がこぼれた。
清らかな表情に胸が焦げつき、衝動的な欲望がこみあげた。
繋がりたい、と。
謙信「っ、舞…本当に嫌なら、拒否しろ。俺の舌、首筋を噛んででも抵抗しろ。
でなければ、俺は、俺はっ……!このまま舞をっ……」
舞の優しさにつけこんで、泣き叫ぶ様をもっと見たいと身体を繋げてしまう。
痛みで震えている手がゆっくりと動き、やがて限界まで張りつめている欲を握った。
力が入らないなりに愛撫してくれようとしているのだろう、弱々しい力で上下に擦ってくれた。
先走りはとっくの昔に鈴口から糸をひいて垂れ落ち、シーツを濡らしていた。