第74章 ひとつになりたい(R-18)
「ん……」
謙信「そう望まなくとも全てお前のナカに放った」
抱き締めてくれていた腕を解き、謙信様が愛おしげに髪や頬を撫でてくれた。
私の髪や肌はいつの間にか汗でびっしょりになっていた。
謙信「ほら、わかるか?」
「ん……」
謙信様が証明するように腰を少し引いて押し付けてくる。
私の愛液だけではない、とろっとした体液が膣内を満たしている。
ずっと一緒にイケなかった。
達する瞬間に引き抜かれ、別々に絶頂を味わう寂しさ
気持ちいいけど、寂しい
そんな交わりが1年も続いていたから、お互いの体液が交じり合った感覚が途方もなく嬉しかった。
「あったかいです。謙信様…嬉しい。
謙信様を受け止められて、私、女に生まれて良かったです」
謙信「男でも受け止める奴はいるぞ?まぁ、俺はそっちの趣味はないがな…」
指先で頬をくすぐられた。
くすぐったい。
「それは嫌です。謙信様が男の人と、なんて」
謙信「お前だけだと何度言えばわかってくれる?
こうして俺を受け止め、新しい命を宿せるのは…舞だけだ」
「ん……」
優しい口づけが降ってきて、私は目を閉じて受け止めた。