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【男主】長編【東京卍リベンジャーズ】

第13章 証拠



犯人なんてわかってる。
東卍参番隊隊長、稀咲。
だけど、証拠がない。証拠がなければ、さんは納得しない。

なんでもいい、手がかりがあれば、些細なことでも何かあればと千冬と無我夢中で探し回った。
いつも前向きな千冬も、今回ばかりは辛そうに見えた。

『タケミっち!オレさんと遊んだぜ〜!』

すごく喜んでいた。喜んでいたし、オレにはわかった。オレと同じだから。
オレがヒナを見る時と同じ目をしていた。
千冬、さんのこと好きになったんだね。
その淡い恋心を、守りたと思った。

だけど、タイムリミットまでにオレたちは見つけられなかった。
幹部のみで行われた対話から一週間後、同じ場所、同じメンバーに加え、今回はオレと千冬も加わった。



「結果から言う。犯人は特定できなかった」
「そうか、へえ」
「言い訳するつもりはねえ。、うちのメンバーが本当に申し訳なかった。」
「うん」
「…うちとしては、デス・ロウとの戦闘は望んでない」

マイキー君とさんの対話を、固唾を飲んで見守る。

「一週間。牽制をしにいったかいあって、最近は誰も襲われてない」
「…!」

じゃあ、もしかして…!抗争は中止!?

「わかるか?やっぱり犯人は東卍で間違いないってことだ。
これで、東卍のフリをした他の連中の可能性はなくなった。
あの日、あの集会の中に犯人はいた。確実にな。」

皆の表情が険しくなる。

「明後日の土曜、午後4時。

場所は元四中のグラウンドで。いいな?」

いくぞ、と言ってさんが立ち上がって退出しようとした。

「ま、待ってください!!!!!」
「あ?」

やばい。と思った時にはもう遅い。
何も考えなんてないのに、つい引き止めてしまった。

「あ、あの、さん、考え直してくれませんか…!だって、皆と仲良かったじゃないですか…!!」
「……」

さんが振り返る。その顔は、怒りではなく、悲しみを帯びていた。

「……一人、失明した。もう二度と、その目に光が入ることはない」
「っ…!?」
「そいつはさ、絵描くのが好きだったんだ。うちの旗もそいつが描いたんだ、すげえだろ。
総長、これどうですか!って、いつも目キラキラさせて、描いたイラストみせにきて…かわいいやつだったんだ」

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