第11章 誰かの手記Ⅱ
レティシア·ロベール
本名…レティシア·フォンテーヌ
強力な魔力を持って産まれた美しい存在。
残念な事に彼女は両親から愛されず、母親からは暴力を振るわれ一時期は感情が表情に表れなくなった。
だが、実の親のように育ててくれたユリスのおかげで
その美しい顔に笑顔が戻った。
父親の優秀さを受け継ぐ様な才能を持った子は、ゼフィランサスに残る最年少記録を数々、叩き出した。
若過ぎる少女に従う者はいなかったが、すぐに優秀な少女について行く者ばかりとなる。
ユリス同様にタメ口や偉そうな口を聞いたら飛ばせる役職になっても、その親しみやすさから他の指揮官とは違う。
意識的か無意識か段々と口調も父親と似たものになる
その美しい姿と逞しい行動は他の者を惹き寄せてしまうのは、仕方が無い事だ。
そして、彼女は僕が求めている物を…持っている