第19章 Sketch6 --双龍の嫁
「風の。 そんなに続けざまに責めると沙耶が壊れてしまうよ」
「構わんな。 そうなったらこうして日がな注ぎ続けてやるだけのこと。 嬉しいだろう? 沙耶」
「…………は…ぁあっ、アあ…あ……は…いっ嬉し…ん」
朦朧と溶かされていく思考の中で内容もよくわからず、わたしはため息とも喘ぎ声とも分からない返事しました。
風龍がわたしの上半身を抱き起こして彼の熱い唇がわたしの口を音を立てて塞ぎます。
ちゅ…ちゅうっ、ちゅ…。
わたしの風の夫は、表には出にくくとも感受性の強い人です。
時おり手荒にわたしを扱いますが、その実最初に交わったときは途中で止めてくれたり、抱いて眠るときは隙間のないように体を包んでくれたりと─────繊細な優しさをわたしに向けてもくれます。
そんな夫に対し、拒む言葉を口に出すべきではない。 夫からの奪われるような口付けを受けながら、わたしは貫かれながらも尽きることなく与えてくる悦びにうち震えました。
真っ直ぐに張り詰めた雄の生殖器。
それが深々と胎内に埋まり、わたしの下腹部がきゅうう、きゅううと緩く収縮を繰り返しています。
腰から下が蕩け、わたしの腟内部はちいさく小刻みな絶頂が止まらないようでした。
「舐めるみたいにモノを吸い上げて……大体、お前のこことは相性が良すぎる……もう精が上がってきた。 沙耶…っ胎で受け止めろ」
「はっ…あぁんんッ!! んっ…やぁあぁんっぁあっあっ!! ぁっあぁっぁっ!!」
わたしが喉を反らして一際おおきな声をあげたのは、今度は子宮に直接吐精され────────それから、わたしの上体を抱き起こしたあとに、再びわたしの後ろにずりゅずりゅと侵入してきた、もうひとつの男性器のせいでした。
「二人で愛してやると言っただろう? 涙を流してよがりながら堕ちていく妻の姿を見るのは堪らないね」
「フン……貴殿も他人のことは言えまい。 沙耶。 お前が中の律動を止めないせいで、私のモノは全く萎えそうにない。 おまけに私の精を与えるたびにお前は美しくなるのだからな。 止められるはずがない」