第19章 Sketch6 --双龍の嫁

「んっ…ああ、……ﾝうっ！…ンッ」


こちらに膝の下に手を入れて、両脚を広げられているので、その様子がわたしからもみえました。

初めての時と同じに、槍のように先の尖って、でこぼこした男性器でしたが、以前のような人間離れした大きさ、という程ではありません。

ですがそれはやはりとても長く、腰が引けてしまいそうなものでした。


「奥は風龍に可愛がってもらうといい。 私では辛いだろうから──────ああ、いいね。 どんどん溢れてきた」


先細りしたそれはなんなくわたしに呑み込まれましたが、深くなるにつれ、その太さが増していきます。


「は、……あああぁっ！！ 水…もう…っ…ぁっ！」


それがわたしの子宮口の直前に到達した時、わたしの膣口は肉の襞もなにもなく、ただぱっくりと空いている割れ目に、なにか太く異様なものが刺さっている、という様相でした。


「ふう……すぐに漏れてしまいそうだな。 前回は全て味わえなかったが、沙耶。 お前の体はどこも良い」


それが途中まで引き抜かれて、半分以上余裕を残したまま、水龍はわたしの体を支えて抜き差しをし始めました。
その動きは決して激しいものではありませんでした。
性器の凹凸がわたしの膣壁を不規則に撫でて─────かと思うと、根元にいくに従い、内部の壁を次々に抉ります。


「沙耶の膣は不規則にヒク付きながら吸い付いてくるのがいいだろう？」


風龍が愉しげにわたしたちの……わたしの痴態を見ています。
彼の左手は伸ばされたまま、胸から首筋、そこから耳へと動き、わたしへの愛撫を止めません。


「あ……ぁあっ…ぁああっ…んぁあ…ぁ、ああ」


風龍は静かな表情でわたしを凝視しています。

彼の翠色の瞳はまるで線香の先のように、風に吹かれて一瞬燃える、自身の体に与えられる快感とともに、断続的にわたしをじりじり、じりじりと焼いて溶かしていきます。