第40章 これからもずっと傍に(♥)
「迷惑掛けたなんて思ってません。貴方の傍にいると決めたのは私です。万次郎くんと一緒に未来を歩んで行きたいから、今までも、そしてこれからもずっと隣にいるんです」
微笑を浮かべながらカノトもマイキーへの感謝を口にする。
「私は貴方が道に迷わないように手を繋いで『正しい道』を進めるように導きます。万次郎くんが、独りにならないように。」
身体を抱きしめるマイキーの腕にそっと触れる。
「私を貴方の傍にいさせてくれてありがとうございます。こんな私を好きになってくれてありがとう。これからも二人でたくさん思い出を作っていきましょうね、万次郎くん。」
「(あーほんと…ズリィ。)」
愛しさで胸がキュゥッと苦しいくらいに締め付けられる。マイキーはうなじに唇を当て、ちゅぅっと吸い付いた。
「あっ!」
突然の不意打ちに気持ちイイ声が漏れる。驚いたカノトは後ろをバッと振り返り、羞恥に染めた顔で怒った仕草を取る。
「隠せないところに付けないでって言ってるのに…というかいきなり何するんですか」
「んー…すげぇ愛しいなって思ったら、無性にキスしたくなった」
「え?」
「何でそんな嬉しいこと言うんだよ。あーほんと可愛い。可愛いなカノ。可愛いからちゅーしよ?」
「んんっ!?」
顎を掴まれ、後ろを向かせられると、ちゅうっと唇を重ねられる。
「はっ……んっ……」
「ん……んぅ……あ……んん…」
お互いに目を瞑り舌を絡ませる。くちゅくちゅと唾液が混ざり合い、卑猥な音を響かせ、二人は熱い吐息を漏らす。
「もっとオレに依存しろよカノ。自分から離れられなくなっちまうくらいオレに溺れて、オレだけにしか縋れなくなって、オレの愛しか受け付けねー体になれ。はっ……んん。」
「んふっ!?ふぁ、んっ…んんぅ…あ、ん…ん、んん…はぁ…あ…んん」
「好きだ。好きだ好きだ。愛しすぎてどうにかなっちまうくらい、オマエのことが世界一愛おしくて、世界中の誰よりも大事なんだ」
「(言葉の一つ一つが重い。でもそれすら愛おしく思える。だって彼から貰える愛はどんな形だって嬉しいから。)」
離れてはまたすぐに重ねられるキスを何度も繰り返す。
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