第3章 堀川くんに同行をお願いした
当然のように、堀川くんは居た。
私は他の男士に気づかれないよう声を掛けた。
刀剣男士を刀解するというのは、他の刀剣男士からするとその刀剣男士は元から居なかったという認識になる。
そのためひっそりと任務を終われるのならと考え、そうした。
「こんにちは」
「……?誰ですか?」
「政府から送られてきました、審神者です」
「?何故他の本丸の主さんがここに?」
敵だと疑ったりしないようだ。
こちらも堀川くんがついてるからかもしれない。
「この本丸を解体しに来ました」
「えっ」
「ここの刀剣男士達を刀解させていただきます」
頭を下げた。
これは、辛い仕事だ。
想像の500倍辛い言葉を吐くことになってしまった。
「……分かりました」