第2章 今日もどこかの本丸は解体される
恐ろしい話だ。
でも私が任務を受けなければ他の審神者がやるだけだ。
使われなくなった場所は新しく生まれ変わって、今日も新しく来た審神者のために再利用されるのだ。
もう少しで私の本丸が解体されるところだったのだ、こんな話を今されれば普通は断る。
しかし、この任務は審神者の経験値が高い者にのみ明け渡される名誉の任務。
これを一つ二つとこなせばより良い審神者へとなれる。
受けない利点は無いが受ける利点はあるのだ。
私はどこかの本丸を解体するこの任務を引き受けた。