第1章 私の本丸が解体される!?
「主っ!」
刀剣男士の誰かが私の姿を見て声を上げた。
「おかえりなさ〜い!!」
「おかえり〜!!」
「おかえりなさいませ!!」
皆私を迎えてくれた。
中には泣き出す男士も居た。
「主どの〜」
「主〜」
「皆っ、ごめんね……長い間居なくてごめんねーー!!」
そのまま私は泣いてしまった。
時が経つのは早い――
もう2年経つところだった。
2年経つ前に、絶対にここに戻って来ようと思っていた。
……が、現世での仕事が忙しくなり戻ってこれなかったのだ。
皆との思い出を無くさないために、今日やっと戻って来れたのだった。