第37章 Girl's Talk

ある日の夕方、ポアロに園子ちゃん、蘭ちゃんとあともう1人初めましての女の子がやってきた。


「サラさん。紹介しますね。
この子は友達の和葉ちゃん。
今日大阪から遊びに来てるの」

「はじめまして！」


ニコッと笑ったその子は、ポニーテールがよく似合う活発な女の子だ。


「それでね、今日これからわたしの家でパジャマパーティーやるんだけど、もしよかったらサラさんも来ない？」


園子ちゃんの思いがけない提案にわたしは胸が躍った。


「え！行く！行きたい！」


パジャマパーティーなんて、ドラマでよく見るあれじゃない！！

女の子同士でベッドに潜りながら恋の話とか、真実か挑戦かゲームをやったりとか！

憧れてた…まさかこんな思いがけず叶うなんて…


「昴さんは大丈夫なんですか？」


蘭ちゃんが気を遣って聞いてくるが、わたしは全く深く考えずに、笑って返事をした。


「大丈夫大丈夫！LINEしとくから！！」

「やったーー！
サラさんの恋バナが聴けるんですね！」

「あ、パジャマパーティー中はスマホの電源落としてよ？
神聖な夜会なんだから♪」


園子ちゃんがウインクをしながらそう言う。


わたしはポアロのバイトが終わると、駆け足で家に戻って準備をして、荷物を持って園子ちゃんの家に向かった。

その途中で、タカタカッと赤井さんにLINEを入れると、スマホの電源をオフにした。