【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第35章 ハルウタ ☆
赤井さんの手が、わたしの素肌を滑る。
大好きな、大きな手。
わたしは舌を絡ませながら、赤井さんの手の動きを追った。
お腹を撫でて、そのあと脇腹から脇の下まで通り、ゆっくり胸の方へ…
そう予想していたのに、脇の下からそのまま肩を通り、鎖骨をなぞった。
どうして、胸だけ避けるの…
触って欲しいところを触ってもらえず、わたしからじわっと欲望の蜜が漏れた。
焦らされるのが、こんなに感じるなんて思ってなかった。
「あ…あかいさ…」
「ん…?」
赤井さんは意地悪に笑う。
「いじわるしないで…」
「意地悪?何のことだ?
…ちゃんと触って欲しいところを言わないとわからんぞ」
「っ…んっ…」
「おねだりの仕方、忘れたか?」
ずるい…わかってるくせに。
わたしの感じるところ全部、知ってるくせに。
だけどわたしには、赤井さんが触ってくれるまで待つ忍耐力は皆無で、あっさりと赤井さんの思う壺になる。
「む…ね…触って…ください」
ぎゅっと目を瞑りながら、小さい声でそう言った。